
健康とは何か?
「健康とは、肉体的、精神的及び社会的に完全に良好な状態であり、単に疾病又は病弱 の存在しないことではない。」
「健康」と聞いたとき、皆さんはどんなことを想像するだろうか。
健康食品、健康講座、健康相談……少し周りを見渡してみると「健康」に関わる言葉が あふれていることに気付く。
新聞やテレビでも「健康」についての情報は日々取り上げら れており、これは人々の関心がとりわけ高いことの表れとも言えよう。
それでは、「健康」とは一体何だろうか。
WHO憲章では以下のように定義している。
「健康とは、肉体的、精神的及び社会的に完全に良好な状態であり、単に疾病又は病弱 の存在しないことではない。」
“Health is a state of complete physical, mental and social well-being and not merely the absence of disease or infirmity.”
「健康」といえば、まずは身体的なものを思い浮かべることが多いのではないだろうか。
しかし、ただ表面上病気でなければいいというものではない。肉体的にも、精神的にも、 更には社会的に見ても、全てが良好な状態でなければ、健康とは言わない、ということだ。 また、同憲章にはこんなことも謳われている 。
「到達しうる最高基準の健康を享有することは、人種、宗教、政治的信念又は経済的若 しくは社会的条件の差別なしに万人の有する基本的権利の一つである。」
「全ての人民の健康は、平和と安全を達成する基礎であり、個人と国家の完全な協力に 依存する。」
「ある国が健康の増進と保護を達成することは、全ての国に対して価値を有する。」
つまり、健康が個人にとって、また国家にとっても極めて大切なものであり、その達成 に向けて個人と国家が協力していくことが必要ということである。
これが既に半世紀以上 前に作成されており、今でもなお憲章としての意味を持ち続けているのである。
これまで、厚生労働省(旧厚生省、労働省)は、国民の健康のため様々な取組みを進め てきた。
我が国は現在、男女とも平均寿命で世界最高水準を達成するまでになっている が、今後、これまでにどの国も経験したことのない超高齢社会を迎えることになる。
そし て今や、QOL(Quality of Life)、すなわち生活の質、中身に、より多くの関心が寄せ られるようになってきた。
こうした中、一人一人が心豊かに生き生きと過ごせるようにしていくためには、単に長 寿であるだけでなく、
「いかに健康で過ごすことのできる期間を長く保つか」
すなわち健 康寿命の延伸と、それによる健康長寿社会の実現が、今を生きる私たちにとって最重要課 題の1つと言えよう。
また、できるだけ健康な状態で過ごすことによって、結果的に医 療・介護費用の増加を少しでも減らすことができれば、国民負担の軽減につながるととも に社会保障の持続可能性も高まることとなり、これは個人にとっても国家にとっても望ま しいことと考えられる。
1946(昭和21)年7月にニューヨークで作成され、 1948(昭和23)年4月7日に効力発生。我が国では1951(昭和26)年6月26日に条約第1号として公布された。 平成26年版 厚生労働白書
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